世界に誇る「水の山」プロジェクトABOUT "MIZUNOYAMA" PROJECT

「水の山」コラム

#007(株)AOB慧央グループ

カラダの内側から美しく。オーガニックを追求した森の中のレストラン

JR中央本線の小淵沢から歩くことおよそ15分、静かな森の中に、CAFE&DINING「奏樹」がある。
運営するのは、健・美・食・農・医を軸に、化粧品や健康食品などを展開するAOB慧央グループだ。
しかし、なぜ化粧品や健康食品を展開する会社が飲食店を? そんな素朴な疑問に対する答えは、
奏樹でいただいた料理にすべて詰まっていた。

電車から降りた途端、ピリッとした冷気が頬をかすめた。ここは山梨県の鉄道駅としては最西端となる小淵沢駅。そこから歩くことおよそ15分、森の中にひときわ瀟洒な建築物がある。
「ここがCAFE&DINING奏樹です。運営の母体となるのは、化粧品や健康食品などを展開するAOB慧央グループで、女性の方なら、黒い石鹸『ARSOA』を通じてご存知の方がいらっしゃるかもしれません」
そう話すのは、ここまでの道のりを案内してくれたAOB慧央グループの遠藤秀一さんだ。彼の話によれば、化粧品づくりには「美しい水」が必要不可欠なことから、約20年前に東京・渋谷からここ小淵沢に本社を移転してきたのだそう。そしてこの奏樹は、そんなAOB慧央グループが、社員食堂で提供していたオーガニックのメニューの数々を、一般の方にも食べてもらいたいという思いから2017年にグランドオープンしたのだ。

奏樹の最大の特徴が、オーガニック野菜に徹底的にこだわっているところだ。調理にオーガニック野菜をつかっているというだけの、単純な話ではない。それを実現させるために、6haにもおよぶ自社菜園「レインボーファーム」を運営し、お店でつかわれるほとんどをまかなっているというから、そのこだわりたるや並大抵のものではない。
「無農薬でつくった野菜は虫にとってもおいしい野菜だから、虫食いは当たり前という話を聞いたことがあると思います。でも、違うんです。本当に健康な野菜は虫にも食われないんです」
レインボーファームで迎え入れてくれた山野洋輝さんは、イキイキとした眼差しで畑を見つめながらそう話してくれた。
「僕らが大切にしているのは、植物が持つ本来の力を引き出すこと。無農薬で育ててはいますが、それ自体が目的ではありません。あくまで野菜の力を引き出すために必要だからやっていることなんです」
山野さんから「よかったら食べてみてください」という言葉とともに手渡されたのは、畑から採れたばかりのほうれん草。早速口に入れると、ほうれん草らしさはしっかりありつつも、驚くほどの甘みが口の中に広がった。そして、噛むほどにうまみが染み出てくる。
「この辺り一帯は、いい水がある。いい水があるから生き物が豊か。生き物が豊かだから、おいしい作物が採れるんです。すべてはつながっているんですよ」

畑を見学したあとはいまいちど奏樹に戻り、定番かつ人気メニューの「独自のスパイスで5日間煮込んだ辛口の野菜カレー」をいただいた。
「メニュー名通り、カレーは5日間以上かけて弱火でじっくり丁寧に煮込んでいます。1日だとどうしてもねらい通りの味にならないからです。これは調理全般に言えるんですが、野菜のうまみをどうやったら引き出せるかを常に考えていますね」
そう話すのは、奏樹でシェフを務める中島克典さん。オーガニック野菜をつかったカレーと言われて、素朴な味付けを想像するがさにあらず。カレーのうまみとコク、そして素揚げされたオーガニック野菜たちが絶妙なハーモニーを奏で、そこにモチモチとした食感の玄米がからみあう。文句なしに、おいしい。
「ここに並ぶメニューはすべて、体への負担が少ないものばかり。人間のカラダは正直ですから、明日はきっと胃腸も軽やかに感じられるはずですよ」
サラダバーはすべて有機野菜で、食後のコーヒーもオーガニック。ミルクも豆乳をつかうなど、徹底して植物性由来にこだわっているのも特徴だ。
奏樹の料理に込められたメッセージ。それは、表面だけでなく内面からも美しくなってほしいということ。人間のカラダは自分が食べたものからしか、つくられない。そんな当たり前のことを、奏樹の料理は教えてくれる。

(株)AOB慧央グループ
奏樹カフェ&ダイニング

住所
山梨県北杜市小淵沢町1578 女神の森セントラルガーデン内
電話番号
0551-36-5002
営業時間
4月~8月は水曜定休、9月~12月・3月は水曜・木曜定休、1月~2月は冬季休業
営業時間
ランチ&カフェ 11:30~16:00(ランチL.O14:00、カフェL.O15:00)
ディナー 予約制
URL
http://www.soujyu.megaminomori.com/

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